25/03/02
こんにちは、堺市の歯科医院・医療法人堺美歯科ナカノ初芝歯科クリニックです。
今回はインプラントの材料についてお話しします。
インプラントは骨に埋入するフィクスチャー(人工歯根)と土台であるアバットメント、被せ物の3つに分かれています。
今回はその中でもフィクスチャーの材料について解説していきたいと思います。
インプラントは歴史を遡ってみれば紀元前から貝や鉄、サファイヤなどの宝石を使って行おうとしたものが発見されています。
1900年代に入ったら貴金属を使ったりいろいろ試していましたが、しっかりと骨と結合させるインプラントは
ありませんでした。しかし、1950年代に近代インプラントの父と呼ばれるブローネマルク博士が歯科とは関係のない研究で、
偶然発生した実験中のトラブルから劇的にインプラント治療が変わっていきます。
そのトラブルとは動物の骨にチタン性の顕微鏡をつけて観察実験を行なっていたところ、
その顕微鏡を外す際に骨とインプラントがくっついて取れなくなってしまったことです。
これに疑問を持ったブローネマルク博士が研究を進めてチタンと骨が結合することを見つけ出しました。
それからさらに研究が進んでチタン性のスクリューインプラントが1980年くらいから使われ始めました。
そして現在でも各メーカーが様々な表面加工を行なっていますがチタン、チタン合金でのインプラントが使われています。
チタンは生体親和性が良く金属アレルギーにもなりにくい材料として知られており安心できる材料です。
チタンとインプラントは拒否反応を起こさずにだいたい3ヶ月くらいで骨と結合します。骨と結合が確認できたら
被せ物を作っていくという流れになっています。
チタンは生体親和性に優れていて、しかも丈夫で軽いため金属の入れ歯や被せ物にも使用されたり
医療の現場でも人工関節に使われたりなど幅広く活躍しています。
医療法人 堺美歯科
ナカノ初芝歯科クリニック
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